![[MOVIE] デザインフェスタ・ギャラリー 原宿を代表するアートスペース](https://rimage.gnst.jp/livejapan.com/public/article/detail/a/00/00/a0000533/img/basic/a0000533_main.jpg?20191016152410&q=80)
芸術家たちが集うその場所は、原宿にある。2つの建物に分かれたアートスペースは75の展示スペースからなり、アーティストは写真・イラスト・ファッション・クラフト・パフォーマンスなど、自由な表現活動を行える。アートファンも、ワークショップへの参加や映画鑑賞などに参加する機会が与えられている。海外からの来訪者のため、英語が話せるスタッフも多い。今回、私は「デザイン・フェスタギャラリー」を訪ねてその様子を知るとともに、気鋭のアーティストと出会う機会も得た。
20年を超える芸術表現の場
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アートの国際イベント「デザインフェスタ」は、芸術家の創作の場の提供を目的に、1994年に始まった。年2回の開催で1万2千以上のアーティストが集う、アジアで最大規模のデザインマーケットだ。「デザインフェスタ・ギャラリー」は1998年に正式にオープン。当初からの方針として、展示のほかに手数料無しでの作品の販売が可能だ。イベントもギャラリーも共に、年齢や国籍、作品ジャンルを問わず表現者を受け入れている。様々な経歴のアーティストによる作品が入れ替わり展示されているため、来訪者は何度訪れても新鮮な体験ができる。
ビル全体に溢れ返るアート
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デザインフェスタ・ギャラリーはEAST棟とWEST棟の2つの建物からなる。ここでは、作品は単に壁に飾られているだけではない。建物内外のあらゆる空間が展示の場となっているのがギャラリーの魅力だ。WEST棟は黒いパイプで覆われており、2階の外壁では進行中のステンシルアートプロジェクトが見られる。2つの棟の連結路はタイ人アーティストによるペインティングで飾られている。原宿というエリアにぴったり合う、ファッショナブルな空間だ。
ゆったり、こぢんまりとした展示空間
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デザインフェスタ・ギャラリーの魅力は、ゆったりとした雰囲気にあるように思う。展示ルームの多くは、1人~2人程度のアーティストが使用するこぢんまりとした空間で、その分濃密な観覧ができる。西片信也さんによる作品は、鮮やかな色使いの絵画やオブジェクトが特徴だ。私のふるさとであるアメリカの、スケートボードのデザインが思い出されるようなモチーフだった。
元気な色使い
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"デザインフェスタ・ギャラリーでは、アーティストも展示空間にいる場合が多い。実際、私も多くのアーティストに会うことができた。その一人、しー子さんは多様な作品を展開する傍ら、ロリータファッションのモデルとしても活躍する。
展示『Happy Colors Market』では、オリジナルの小物や服飾品を展示・販売していた。水玉模様のワンピースを身にまとった彼女は、「ギャラリーでは日本内外のお客さんと出会えるのが本当に楽しい」と語っていた。彼女の作品に多い「C」の形をしたザリガニのモチーフは、自身の名前をユニークに表現したもの。作品と同じく、しー子さんもとても明るいアーティストだった。"
ニャンスタグラム
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最もユニークに感じられたのは、浜村菜月さんによる『まきゃべり meets CAT × Instagram』だ。彼女の飼う、物々しい名前の猫・マキャベリの写真展示をはじめ、シールや猫用の遊び道具、猫とInstagramを掛け合わせた「ニャンスタグラム」の著書の販売も行われていた。
私が特に気に入ったのは、パロディ風ポスター。でも、きっとマキャベリ自身は、部屋の隅にあった特製の猫用テントが一番のお気に入りであるはず!
創造性に浸かって
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デザインフェスタ・ギャラリーで感じたのは、まさにアートの渦の中にいたという感覚!多彩な作品は、トイレの中にまで潜んでいる。階段の横の壁に描かれていた、白と黒が複雑に組み合わさったデザインは、特に印象的だった。
映像、イベント、お土産
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私は今回、3階も覗くことができた。壁画が描かれたこのスペースは、通常、来館者の応接部屋などとして利用されているが、イベントが開かれることもある。これまでには、日本有数の動画サイトである「ニコニコ動画」の生中継も行われたそう。3階をはじめ、ギャラリーでは、運がよければ、ファッションショーなどのパフォーマンスにも遭遇できるかもしれない。
また、1階の「アートスピース」ではお土産にしたくなるような様々な小物が並ぶ。空間の使用料は、なんと1日わずか540円だそう。
デザインフェスタ・フード
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ギャラリー見学の後は、食事もできる。「デザインフェスタ・フード&カフェ」(バニラア・ボカドシェイクがおすすめ!)またはお好み焼き店「さくら亭」だ。
ぜひ訪れてみて
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東京から発信される、創造性溢れるアート作品を見ようと、デザインフェスタ・ギャラリーには毎日100人を超える来館者(うち約30パーセントが外国人だそう)が訪れる。
作品の多様性と、空間自体の独自性の両方において、ここは私が日本で訪れたギャラリーのうち最もユニークなものの一つだ。次回はどんな作品に出合えるか、今から楽しみだ。アート好きな方も、リアルな原宿文化に触れてみたい方も、ぜひ一度訪れてみてほしい!
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デザインフェスタギャラリー
- 住所 East Building:3-20-2 Jingu-Mae, Shibuya, Tokyo 150-0001 / West Building:3-20-18 Jingu-Mae, Shibuya, Tokyo 150-0001
毎日, 11:00 a.m. - 8:00 p.m.
アメリカのマサチューセッツで育ち、新たな冒険と、おいしい緑茶を探しに日本へやってきました。様々なことを追求し、そして書くことを通じて、大都市・東京で私だけの生き方をみつけることができました。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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