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焼き餃子は日本食です!
こんにちは、ウェブエディターの松本です。突然ではありますが、「餃子」を思い浮かべてもらってもいいですか?
浮かべましたか?ありがとうございます。おそらく多くの方はキツネ色の焼き目鮮やかな焼餃子を想像されたのではないでしょうか?
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実はその餃子、本場中国ではあまり食べられていないんです。
中国では水餃子が主流で、焼き餃子の数はとっても少ないのだそう。つまり焼き餃子は日本独自の発展を遂げた立派な日本食なんですね。
この日本の焼き餃子、最近海外でも食べられています。発祥は海外(中国)でも、日本国内で進化した餃子が再び海外で人気を博しているのって、なんだか面白いですよね。
特に冷凍餃子は手軽に作れるうえにおいしいので、海外でも定番となっているそうです。国内メーカーが海外で冷凍餃子を多数販売し、海外のスーパーでお夕飯の食材として活用されている、なんて話もちらほら。
そして、日本で最も冷凍餃子の販売数が多い「味の素」では、世界中で日本式の焼き餃子を販売しています。
その消費量は、海外でもかなりのものだそう。特にアメリカやヨーロッパ圏などでは中国の水餃子よりも焼き餃子を目にすることが多いんだとか。
今回は日本発の冷凍餃子が海外でなぜこんなにヒットしているのか、味の素の方に直接お話を聞いて見たいと思います。
松本:ということでよろしくお願いします。
担当者:よろしくお願いします。
世界各国で食されている日本の餃子
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松本:改めまして、味の素冷凍食品さんの「ギョーザ」は海外でも多く消費されているそうですね?
担当者:はい、世界各国でご愛顧いただいております。
松本:工場も世界各地にあるということですね。
担当者:そうです。「ギョーザ」を生産している工場に限って言えば、アメリカ、タイ、ポーランド、香港の4カ国にあります。工場には商品開発部も併設されていて、現地の方の好みに合わせた商品開発も行っているんです。
松本:日本の味や製法をそのまま輸出しているわけではないんですね!
担当者:もちろんです。味もそうですが、売り方もアプローチも国ごとに異なります。
松本:売り方のアプローチ?
担当者:ええ。例えば、既にアジア料理が広く知られているアメリカでは大手流通チェーンなどで大々的に販売しますが、アジア料理に馴染みの薄いヨーロッパ圏ではそうもいきません。
松本:確かに突然スーパーに餃子が並んでいても、敬遠されてしまうかもしれませんね。
担当者:そこで、まずは日本食レストランで焼き餃子を提供。徐々に餃子の認知度を広げつつ、現地の方に好まれるような独自のメニューを販売していっているんです。
松本:冷凍餃子の販売だけでなく、餃子の認知度をアップさせるためにさまざまな施策を実施しているんですね!ちなみに、ヨーロッパ圏の方に好まれる変わり種の餃子とは?
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担当者:特にユニークなものだと、デザート向けに開発された「アップル餃子」でしょうか。
松本:ええ!?アップル餃子!?日本では目にしないラインナップですね…。ぜひ食べてみたいです!
担当者:残念ながら、これらに関してはフードサービス向け(業務用)なので、日本から購入することは難しいです。申し訳ありません。
松本:フランスに行ったらポトフよりも先に食べたいと思います。
日本で愛される理由は、お客様目線の商品開発
松本:海外でも大人気の味の素の「ギョーザ」ですが、もちろん日本国内でも圧倒的に支持されています。
担当者:おかげさまで、冷凍餃子販売数、国内1位です。有難うございます。
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松本:ズバリ、多くの方に支持されている要因は何でしょうか?
担当者:多くの要因があると思いますが、「水油なし」は一つ大きな理由だと感じています。
松本:あ、あれ凄いですよね。フライパンに並べるだけで餃子ができちゃうんですから。
担当者:実は、あれはお客様の調理実態を調査して生まれたアイデアなんです。調査したところ、水の量をちゃんと計らないお客様が多くて……。
松本:正直面倒ですからね。ちょっとくらい量がちがっても、なんかできそうですし。
担当者:できません!(笑)それで水も油も計量しないで作れるように、製法の研究からは設備の開発まで含め、約2年ほどかけてリニューアルしました。
松本:お客様ファーストな姿勢が、今日の販売数トップを支えているんですね!
担当者:当社の「ギョーザ」は「永久改良」を合言葉に製造を続けています。これからもお客様目線の改良を続けていきます!
松本:素晴らしいです!そんな「ギョーザ」ですが、日本一の売上となると製造工場も大規模だと思います。作業は全て機械化されているんですか?
担当者:多くの工程は機械の手によって作られます。しかし職人の手作業が欠かせない工程もあります。
松本:どのような工程ですか?
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担当者:例えば「キャベツの芯を取り除く作業」です。季節や産地によってキャベツの大きさにはばらつきがありますが、職人たちの素早い包丁さばきだからこそ、無駄なく大量の処理が可能になるのです。
松本:下処理こそ機械化されているのかと思いました。確かに機械だと本来食べられる部分も取り除いてしまいそうですもんね。
担当者:もちろん機械による工程も多く、また多岐に渡ります。例えば製品として完成した餃子は、全て写真を撮ります。
松本:変わったご趣味をお持ちですね。
担当者:徹底した品質管理のもとです。
松本:ですよね。
日本の餃子が味の架け橋になる?
松本:色々教えて下さってありがとうございました!今後も海外での販売には力を入れていくご予定ですか?
担当者:もちろん今後も発売国を増やしていく予定です。日本で培った私たちの製品・技術・ノウハウを広め、世界各地の食文化の発展に貢献できるよう尽力いたします。
松本:餃子はまさに味の架け橋ですね。世界中をつなぐお仕事、いち消費者としてこれからも応援しています!
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海外で販売されている限定メニューもおいしそうですが、やっぱり日本人の味覚に合わせて開発された焼き餃子が一番ですね!
ニンニクが気になると思いますが、味の素さんの「ギョーザ」はニオイの少ないハーブニンニクという品種を使っています。明日の人と会う予定があっても大丈夫!
この記事の餃子うんちくを披露しながら食べると、いつもの冷凍餃子がより一層おいしくなりますので、今日はぜひ餃子を買って帰ってくださいね!
私たちが餃子を食べることで、世界の食文化の発展に一役買っているかも!スケールの大きな話だ!
松本 慎平
横浜生まれ横浜育ちの日本人です。好きな食べ物はきな粉で、嫌いな食べ物は餡子です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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