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観光地としてお馴染みの浅草に、とっても不思議なカフェがあったら行ってみたいと思いませんか?ふくろうと自由に触れ合えるカフェ「アウルの森」に行ってみたら、大小様々なふくろうたちとユニークな動物たちが私たちを待っていました。
東京の動物カフェ事情

ただ「ふくろうカフェ」と聞いても、実際にどんな空間なのかなかなか想像しにくいけど、「動物をコンセプトとしたカフェがあったら」と想像してみて!日本では近年、動物と触れ合えるカフェが支持を集めていて、猫カフェやうさぎカフェ、さらには蛇カフェまで、ここ数年で瞬く間に注目されるようになった。でもどうしてこんなに流行っているのだろう。人気の所以として、ひとつ思い当たることがある。私は東京で生活をしていると、とても限られた空間の中で生きているという感情に陥ることがあるのだ。大都市で暮らすことは、街の郊外や田舎で暮らすのと違い、それぞれが個々に独立して暮らすことだと思う。その多くがマンションやアパート等の集合住宅の中で生活をしているために、このような住宅環境では、基本的にペットの飼育そのものが禁止されているところがほとんど。しかし、こういった状況でも多くの人々がペットを飼うことに憧れを抱いている。この想いを叶えたのが、動物と触れ合うことのできるカフェ。大都市に暮らす人々でも気軽に動物と触れ合うきっかけを得ることができるのだ。巷では猫カフェは日本で生まれたものと思われがちだが、世界初の猫カフェは台湾で生まれた。日本はそのコンセプトを拝借して今日の普及に至り、2016年現在、東京だけでも50を超える猫カフェが存在しているのだとか。
ふくろうカフェに来てみた!
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猫カフェが著しいスピードで増えたことで、哺乳類、鳥類、爬虫類におよぶまで、少し非日常的ともいえる動物を扱うカフェが増えた。2015年に「アウルの森」一号店が電気街や秋葉原に誕生。この一号店はすぐさま人々の好奇心をくすぐり、人気を集め、事業は拡大した。2016年6月に晴れて二号店として「アウルの森」浅草店が誕生したのだ。
「アウルの森」にいるふくろうは、それぞれが生まれながらに人間の手で飼育されている。私は浅草駅や浅草寺に程近い浅草店を訪れることにした。商店街の中で一際目を引くふくろうデコレーションのお店を見つけたら、それに従い2階に上がれば「アウルの森」に到着だ。
ジャングルへようこそ~アウルの森のシステムとルール~
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「アウルの森」は、カフェ全体が床から天井まで木々や植物などに覆われ別称「ジャングルカフェ」ともよばれている。東京の都会の喧騒を生きる私たちにとっては、この緑が紛れもなくジャングルの雰囲気を思い起こさせてくれるはず。少し薄暗く淡い照明に、天井から全体に彩られる電飾をアクセントとした空間が、訪れる人たちをリラックスした気持ちにさせてくれる。
私は「アウルの森」に一歩足を踏み入れたその瞬間から、これまで訪れた動物カフェとは明らかに違う何かを感じた。受付まで進むとそのすぐ右側に小さなふくろうが座っているのを発見した。私が驚いた様子でいると、スタッフの方が入口ドア付近を指差した。そこには、受付の横で見たふくろうより遥かに大きい「スシロー」という名前のふくろうが。あまりに平然と立ち木に止まっていたので、スタッフの方に案内されるまで全く気づかなかったほど。その後、スタッフの方は「アウルの森」に関するいくつかのルールを説明してくれた。
1. ふくろうや店内の撮影は可。但しカメラのフラッシュ使用は厳禁。
2. 「触らないでください」と注意書きのあるふくろうへの接触は厳禁。
3. ふくろうに触るときには、手の甲側で触ること。ふくろうは頭や背中を触られると喜ぶ。
「アウルの森」への入場料金は890円。子供は540円。入場料金にはフリードリンク一杯が含まれていて、+100円でもう一杯注文することも可能だ。
受付を済ませると、そばに座っていた小さなふくろうが突如羽根を広げ私の目の前まで羽ばたいてきた。私は驚いた拍子に財布の中身のカードをあたりに落としてしまった。このふくろうの動きを目の当たりにした私は、これからここで起こる全てのことが、これまでに経験したことのない体験になると胸が高鳴った。
ヨウム、トカゲ、ミーアキャットも!
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アウルの森にいる動物はふくろうだけはなかった。スタッフの方からヒョウ柄のヤモリを差し出され触ってみたいか尋ねられた。もちろん私に断る理由なんてない。正しい接し方をスタッフの方に教わり、ヤモリに触れることができた。他にもグレーのヨウムとカワセミがミックスされたような見た目の鳥にチンチラやミーアキャットまでいて、そのうち一匹のミーアキャットを抱っこすることもできた。とても人懐っこかったので元の場所に戻すのが大変だった。
雪のように真っ白なふくろう
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また少し奥に歩を進めていくと、すごく怪訝な目をしたシロふくろう・にくまんがいた。どうして訝しい表情をしていたのか私には分からなかったのだが、頭の動かし方やくちばしの動かし方が、これまでに見た他のふくろうと異なり、見ているだけでもとても面白い生き物だと感じた。シロふくろうは見た目から性別を判断するのがとても簡単だそうで、オスは真っ白、メスは斑点やまだら模様などがある。
アウルの森のディープな世界に迫る
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こうしてたくさんのふくろうを見るうちに、大きさや色、形がそれぞれに違うことが気づき、その多様な育ち方に関心を抱いた。例えば、大きなふくろうの「ほっぺ」は、生後はアウルの森でも一番小さな赤ちゃんだったが、今やすっかり大きな大人のふくろうにまで成長したというのだ。
「ペンペン」という名の一番人気のふくろうの毛並みは想像を遥かに超えてソフトだった。アウルの森にいるふくろうは、どれも人間から触れられることに非常に馴れているようだ。
二匹の賢いふくろう
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そして太郎と次郎というとても物々しく厳かな見た目のユーラシアワシミミズクにも出会った。彼らの体つきや毛並みはとても独特。目の上まで毛が生えていることで、何か物思いに耽るような、怒っているかのような、厳格な表情をしているように見えた。
「花子」に出会う
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私は、単にふくろうを見たり餌をあげたりするだけでとても嬉しかったのだが、ふくろうを抱っこできるなんて実際にここに来るまで想像もしていなかった。スタッフの方に従って進むとベンガルワシミミズクの「花子」の元へ案内された。虎を髣髴とさせるようなとても色鮮やかな毛色が特徴的で、予想以上に重かった。私の腕に乗り巧みにバランスを取り、抱っこしているというよりは私が彼女の止まり木になったような感覚だった。
ふくろうの秘密
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アウルの森で過ごすうちに、ふくろうに関していくつか疑問を抱いた。あるスタッフの方が、一羽の「カチカチ山」という名のとてもシャイなふくろうについて説明をしてくれた。ふくろうは驚くと体を伸ばし広げ、縦長に細く姿を変えるのだそうだ。「眠そうな見た目のふくろうちはどうして一本の足だけでバランスを取るのか」。これは、彼らがリラックスした気分で眠りについているサインとのこと。なぜふくろうはあんなに自在に彼らの頭を回転させることができるのかー。ふくろうは、他の動物のように広い視野を持っていないため、その視野を補うため頭が自在に動くように発達しているのだそうだ。
アウルの森のふくろうの中には、人間への警戒心が強くフレンドリーでないものもいるのだそうで、十分に注意するよう指示を受けた。スタッフの方々は、それぞれ個々のふくろうの性格や特性を理解していて、非常に動物への愛にあふれている人々だった。
ふくろうと一緒にコーヒーを
アウルの森を訪れる人には、好きなドリンクを選べるよう予め入場料にドリンク代が含まれている。カフェ常設の自動販売機を利用して、コーヒー、カフェモカ、お茶やジュース、ソフトドリンク等を楽しめる。100円でおかわりも可。
私が何を飲もうか吟味していたら、自動販売機の上に二匹のふくろうがいるのに気づき、私が視線を向けるとうち一匹は自動販売機の目の前まで降りてきた。
私のアウルの森での経験はユニークで楽しく、スタッフの方も非常に親切に接してくださり、とても有意義な時間を過ごせた。あなたもぜひアウルの森を訪ねてみてはいかがでしょうか?愉快なふくろうたちと未知の世界があなたを待っているはずです。
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住所
111-0032 東京都台東区浅草1-22-3
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最寄駅
浅草 駅 (東京メトロ銀座線 / 都営浅草線 / 東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン) / つくばエクスプレス)
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住所
111-0032 東京都台東区浅草1-22-3
アメリカのマサチューセッツで育ち、新たな冒険と、おいしい緑茶を探しに日本へやってきました。様々なことを追求し、そして書くことを通じて、大都市・東京で私だけの生き方をみつけることができました。
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