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フランスといえば、自由・平等・博愛を意味する3色旗も有名なヨーロッパの中心国のひとつです。食、芸術、ファッションなど魅力的なものがたくさんあって、フランス好き&憧れる日本人も多くいます。
そんなフランスはとても個性を大事にする国。日本と違う感覚もいろいろとありそうですが、今回はフランス生まれフランス育ち生粋のフランス人30代男性が、日本に初めて旅行に来た時にショックを受けたことについてインタビューしてみました。
(以下は、インタビューに応じてくださった方の体験に基づいた意見です)
日本人は電車に乗るとき、きちんと整列するのにビックリ!

「日本にきて地下鉄に乗った時、全員がきちんと並んで、電車から降りる人を待ってから乗っているあの様子には驚いたよ。ちゃんとしてるよね。フランスでも多少は並ぶけど、何も言われてないのにあそこまで整然と並ぶのはすごいと思ったよ」
まず驚いたのは、規律を守る日本人の精神。電車に乗るときにあんなにもきちんと整列して、降りる人を待って順番に乗るという様子が衝撃だったそうです。日本人にとっては、ごくごく当たり前の光景ですが、日本人の几帳面さを決定づけるシーンに見えたようです。
日本はすべてが時間に正確!ちょっと細かすぎて大変そう
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「電車もそうだけど、日本って時間にきちんとしてる。予約の時間とかもちゃんとしてるし、電車もちゃんと動いてるし。電車が2~3分遅れても放送するでしょ?あれはすごいよね。数分なんて遅れてることにならないのに…。日本の人自体が、時間は守るし、かなり厳しい。きちんとしているのはいいけど、ちょっと神経質すぎるんじゃないかとも思うけどね。」
観光するにあたって、時間がしっかり決まっていて守られていることでメリットもあったそうですが、よくよく考えるとその時間を守る厳しさにプレッシャーも感じたそう。毎日そんなにきちんとしすぎて疲れるのではないか?と気になってしまったようです。正確なのもいいけれど、一方で几帳面すぎるのも玉に瑕でしょうか。
意外と店員さんが挨拶してくれた!イメージと違っていたのにびっくり

「フランスに来る日本人を見てると、店に入るときとかあんまり挨拶しないイメージだったんだよね。僕の友達でお店をやってる人がいるんだけど、黙ってお店に入ってきて、何も言わずにお店を出ていくって言ってたし。でも日本にきたら、コンビニでも店員の人はちゃんと挨拶してくれるでしょ?あれには驚いたよ」
フランスは挨拶を非常に大事にする国民です。そのため、フランスに来た日本人観光客が、何も言わずにお店を出入りする様子が気になっていたそうです。ただ、実際に日本に来たら、どの店の店員さんもきちんと「いらっしゃいませ」と挨拶していたため、イメージが変わったのだとか。
ただ、フランスと日本の挨拶の感覚は少し違っています。フランスでは入店するときも退店するときも、たとえ何も買わなくてもお客さんが店員の顔を見てカジュアルに「ボンジュール」は当たり前。日本での「いらっしゃいませ・ありがとうございました」の挨拶は少々社交辞令のようなところもあり、ましてやお客さん側がしっかり顔を見て笑顔で挨拶というのはあまりありません。
そのため、フランスに行った日本人は、あえて自ら店員さんに向かって挨拶をするということをしないのでしょう。せっかく日本人も挨拶するというイメージを持ってくれたのですから、お客としても挨拶をするように普段から心がけたいですね。
タトゥーに厳しい!カプセルホテルでも断られて大変だった!
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「日本はタトゥーに厳しくてびっくりした!温泉やプールは聞いてたけど、ホテルもNGで。一緒に行った友人はタトゥーが入っていたんだけど、それを言ったらカプセルホテルでも3軒くらい断られちゃったよ。やっと1軒見つけて無事に泊まれたんだ」
日本と欧米では、タトゥーに関するイメージには大きな差があるのが現実。外国人観光客の増加に伴って緩和されているところもありますが、入っているだけで入店禁止、宿泊お断りというところもまだまだあるようです。
銭湯やプールならわかりますが、シャワーが個室のカプセルホテルの滞在の場合には、確かにもう少し寛容であって欲しいところ。そうした店舗ももっともっと増えてほしいですね。
お肉&ラーメンがおいしくて衝撃!その味が忘れられない!
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「日本で食べて衝撃だったのは、まず肉!焼肉とかステーキとか、とにかく肉が美味しかった。特に神戸ビーフ、あれは忘れられないね!フランスでも牛肉はよく食べるけど、日本の牛肉は本当においしいよ」
日本の和牛のおいしさに、いい意味でショックを受けたという彼。神戸牛とはなかなか高級なお肉に挑戦したようですが、その味は美食の国フランス人の舌をも唸らせるクオリティだったようです。
「もうひとつが、ラーメン。パリにも日本食レストランは結構あるけど、日本で食べた本場のラーメンは本当においしかったよ。日本の滞在中に何回食べたかな。ラーメンは大好きだよ」
日本に来て、ラーメンのおいしさにも衝撃を受けたそうです。外国人観光客が日本で食べたい料理で「ラーメン」と答える人も多く、その味のバリエーションやこだわりの強さは日本の食文化を代表する一つのメニューになりつつあります。
女性が幼く見える!年齢不詳すぎる!
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「日本の女性って、見た目がみんなすごく若い。年齢がまったくわからないよね…。大人っぽくみえるというよりも、若くて幼い感じ。フランスではあまり年齢を気にしないけど、日本の女性は若く見せたいという人が多いのかな」
フランスは年齢をあまり気にしないというイメージがある通り、若いほうが美しいといった感覚はあまりありません。2012年には、未婚女性の敬称「マドモワゼル」を使用しないとし、未婚や既婚といった区別すらもしなくなっているほどです。
一方、日本では-10歳肌、若見えコーデなど、若い=美しいという概念がまだまだ多いです。そのため、若くありたいと思う日本人は幼く見えてしまうようで、年齢がまったく想像できないことが不思議だったそうです。
「ヤバイ!」の言葉の意味が複雑!なんでもヤバイのが面白い!

「これはショックではないかな。ヤバイって言葉は知ってたんだけど、いろんなところで使われるのを初めて聞いて面白かったよ。おいしいときも、困っても驚いても、特に若い子はみんなヤバイなんだね(笑)まぁフランス語のC'est bon(セボン)みたいなもんなのかな」
昨今の「ヤバイ」はいくつも意味を持っていて、その状況や前後の文脈でマイナスの意味にもプラスの意味にもなる便利な言葉です。それを判断するのは外国の人にはかなり難しそうですが、食べていても、驚いても、様々なシチュエーションで聞こえる「ヤバイ!」に面白さを感じたとのことでした。
ちなみにフランス語のC'est bon(セボン)は、美味しいという意味ですが、他にもいいですね、大丈夫です(肯定的なOKやGoodや否定的なNo, thank youの両方)の意味で使ったりします。状況次第で意味合いが変わるという意味では、案外同じ感覚で使っているのかもしれませんね。
違いを知ることこそ、異文化理解!
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いかがでしたか?フランス人ならではの感覚で気づいた、ショックを受けたあれこれ。欧米諸国と比べると、日本は独自のルールや価値観もあり、少々大変さを感じることも多いのかもしれません。
ただ、そうした文化や感覚の違いも含めて、日本に来た外国の人にはできるだけいい意味でのカルチャーショックを感じてもらいたいものですよね。
自分なら外国に行ったときにどんなことに衝撃を受けるのか、ちょっと考えてみるだけでも異文化理解につながるはず。ぜひいろいろと探してみてください!
旅ライター×海外ツアーコンダクター。社会人向け教育コンテンツの企画開発・編集担当として11年従事。プライベートでは学生時代から旅に魅了され、これまで世界約50カ国150都市以上をめぐってきた大の旅好き。世界中、日本中のグルメを味わい、自然を感じ、世界遺産や歴史的建築を見て、温泉めぐりをするのが生きがい。そんな旅好きが高じて、会社員から旅ライター×海外添乗員へと転身。現在は、年間100日以上海外を飛び回りながら、旅ライターとしても活動。旅の楽しさ、日本の魅力、世界の多様な価値観をより多くの人に広めるべく、インバウンドの添乗や旅ライターの取材等で、日本各地を訪れて情報発信をしている。
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