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日本を訪れたいと思い描く人の中には、“日本って物価が高いのでは“、”日本旅行には多くの費用が必要になるのでは“、などとお考えの方も多いのではないでしょうか。そんな日本で特に大事になるのが観光の仕方、買い物の仕方、お手頃に利用できるお店やお得にお買い物できるスポットなどの把握。認識を確かに日本を旅すれば膨大な予算は必要ありません。
日本では安価な菓子を駄菓子と呼ぶ。かつて、街には多くの駄菓子屋さんが点在していて、安価なお菓子が手軽に入手出来た。だが、ここ数十年の間で大都市圏を中心にこうした駄菓子屋は姿を潜めてしまった。ただそんな中でもまだまだ駄菓子文化は力強く息づいている。
では、ここで冒頭の物価の話に話題を戻したい。もし帰国前に300円残りがあったら一体どれぐらいのものを購入できるのか。駄菓子をテーマに300円でどれだけのお菓子を買えるのか、駄菓子に、季節限定のお菓子、定番お菓子までさまざまなお菓子を提供するお菓子の専門店「おかしのまちおか」で、300円で人気のお菓子を買い揃えてみた。
1.ブラックサンダー (ユーラク) ¥30
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子供から大人まで老若男女問わず幅広く人気のブラックサンダー。ココア風味のクランチをチョコレートで固めたもので、「おいしさイナズマ級」のキャッチフレーズでお値段以上の上質な味わいがその最大の特徴。クッキーベースでボリュームたっぷり、ココアのほろ苦さとチョコレートの甘みが絶妙に調和し、ザクザクとした食べ応えのある食感が何とも魅力的。
日本ではバレンタインデーにチョコを渡す習慣があるが、わずか30円程度のその価格も相まって、ブラックサンダーはしばしば職場や学校などで配られることも多い。
2. パチパチパニック (明治産業) ¥30
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口に入れた瞬間パチパチと弾け出すキャンディー。弾ける食感のキャンディーは世界的に知られているが、パチパチパニックはいわゆる一般的なものとわけが違う。パチパチはじける刺激的なキャンディーと、さわやかなソーダ味のラムネを一緒に食べて全く新しい科学反応が起きる、びっくり楽しい駄菓子なのである。つまり、パチパチしたキャンディーとタブレット状のラムネを同時に食べることで、文字通り口の中がパニックになってしまいそうなほど、パチパチと弾ける不思議な食感が楽しい逸品。
3.蒲焼さん太郎 (菓道) ¥12
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蒲焼さん太郎は、まるでうなぎの蒲焼を食べているような、塩気と味わい深さ、それでいて手頃にサクッと食べられてしまうお手軽さがその人気のポイント。パッケージにもうなぎの蒲焼きが写真で載っているが、実際に使用されているのはスケトウダラのすり身。だがこれが見事にうなぎに限りなく近い味わいを演出しており、ほどよい硬さと、絶妙な蒲焼き感がクセになってしまう。うなぎの蒲焼きも、こうしたお菓子もなかなか訪日外国人にとって馴染み深いものではないかもしれないが、たった10円程度なので、ぜひ一度ためしてみてほしい。
4.酢だこさん太郎 (菓道) ¥12
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蒲焼さん太郎とともに根強い支持を集める酢だこさん太郎。たこをしょうがとにんにくで味付けされた本品、パッケージを開けるとすぐにお酢のにおいが酸っぱいぐらいに広がるのだが、実際に口に入れてみると不思議なことに思いのほかそんなに酸っぱくない。何ならその酸っぱさがアクセントになって、ほどよい塩気とたこの甘みとのバランスがクセになり、ついついいくつも食べてしまう。
5.にんじんポップライス (やおきん) ¥30
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まず目に留まるこの大きなにんじんの形状。ただ、にんじんを使用しているわけでも、にんじんの味もしないのがこの商品の面白さ。大正時代から定番のお菓子といわれるポップ菓子がにんじんのパッケージに詰められており、ポップコーンと同じ製法で作られるサクサクと軽い食感のポップライスは、目にも口にも楽しい逸品。
6.チョコボール ピーナッツ (森永製菓) ¥74
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森永製菓のチョコボールは、その名の通りピーナッツを包含したボール形のチョコレート。その味のおいしさやネーミングのユニークさはもちろんだが、こだわられたそのパッケージングで、本来ボロボロと箱から出てしまいそうなボール型のチョコを一つずつ取り出せる構造に練られていて、友人とのシェアも楽ちんなのがうれしい。
7.チーズおやつ (扇屋食品) ¥10
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おいしくて、 楽しくて、ちょうどいい!長年愛されつづけるチーズおやつ。薄いかまぼこのようなタラのすり身とカマンベールチーズとが一緒くたになったチーズおやつ。そんなちょっと変わり種なチーズながら、ついつい食べすぎちゃう程のおいしさ、おやつにもおつまみにもなる逸品。
8.ふ菓子 (やおきん) ¥21
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ふ菓子は、麩を主材料とし黒砂糖で味付けしたもの。麩を原料としていることもあって、非常に軽い。それでいてほどよいサクッと噛み応えがあり、黒砂糖の甘みがちょうどよく、優しい味わい。その歴史は古く、江戸時代から麩を使った菓子は親しまれていたと言われ、昭和時代に駄菓子屋で販売され広く人気を博すようになったとか。日本人には至極馴染み深い駄菓子の定番だが、外国の人にとってはどんなお菓子かなかなか見当もつかない珍品に映るかもしれない。ただ、日本の駄菓子を語る上で絶対に避けては通れない駄菓子なので、ぜひ一度トライしてみて欲しい。
9.うまい棒 コーンポタージュ (やおきん) ¥9
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その名の通り「うまい棒」は“おいしい”、“スティック”状のお菓子。手のひらサイズより少し長く、ソフトなのに噛み応えもしっかりあって、“美味い“棒である。まるでドラえもんのような見た目だが、ただ似ているだけで実際に関連はないとか。コーンポタージュは特に人気で、ほかにサラダ味、なっとう味、めんたい味などユニークなフレーバーが数多発売され、値段も安価なことから子供や若者を中心に強い支持を受ける。
10.うまい棒 たこやき (やおきん) ¥9
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訪日外国人の中には大阪名物たこ焼きを食べるのを目的に日本に遊びに来る方も多いのではないでしょうか。うまい棒でその夢を叶えてみるのも面白いはず。たかがお菓子と侮るなかれ、これが絶妙な塩梅でたこ焼き味を再現していて、サクサクの食感にフワーッと広がる味わい深さは一度食べたら虜になってしまうこと請け合い。
11.日本一なが~いチョコ (リスカ) ¥32
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日本一長いチョコを謳う日本一なが~いチョコ。真偽のほどは置いておいて、コーンパフをチョコレート&ナッツでコーティングした駄菓子屋さんには欠かせない定番。前述のうまい棒にも似た形状だが、その名に違わず長いのにコンパクトで持ち運びやすいのも人気の秘密。もちろんその美味しさは折り紙つきなので、ぜひ実際にトライしてその長さのほどを自身の目で確かめて欲しい。
12. まごころの言葉チョコ (チーリン) ¥30
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まごころの言葉チョコは、文字通り、まごころを込めて大切な誰かにそっと渡すときに役立つチョコレート。シャイな性質を持つとして知られる日本ならではのお菓子で、落ち着いた和柄の小袋に、小さな碁石の形のチョコが入っています。 そのおいしさはもちろんだが、パッケージに書かれたちょっとした一言が、渡した人・受け取った人を気持ちよくしてくること請け合いだ。
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パッケージは全6種で、「いつもありがとう」や「これからもよろしく」など、いつもお世話になっている職場の同僚や、親しい友人、家族などにふとしたタイミングで渡せば喜ばれるはず。
計12個、299円、満足度:プライスレス!
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たったの300円ながら、こんなにもたくさんのお菓子を買えて、日本らしいアイデア性に富んだパッケージばかりで、ほんのわずかなお金でも、駄菓子は必ずやあなたを愉快な気持ちにさせてくれること間違いなし。どれも昔から長きに渡って日本人に愛されてきたお菓子ばかりなので、日本を知るという意味では、駄菓子ほど安価で最適なものもないはず。
また、特に家族で訪日された人にとっては、お子さんと室内で過ごす時間も自然と多くなってしまうはず。そんなときにも、廉価で日本らしさをふんだんに感じられて美味しいこれらの駄菓子はきっとお子さんの心もお腹も豊かにしてくれること請け合いだろう。
今回取材・購入させて頂いたお菓子の専門店、「おかしのまちおか」では、これらの駄菓子のほか、日本のありとあらゆるさまざまなお菓子を購入することができる。もし日本から出国前に小銭の使い道に困ったり、お土産の購入先に困ったらぜひ同店でのお買い物をご検討いただきたい。私たちは計12点の駄菓子をピックアップしたが、組み合わせも数量もあなた次第。ぜひ訪日の際はおかしのまちおかに足を運ぶことを推奨したい。
*本記事でご紹介した商品ラインナップは店舗によって異なります。また、来訪時に商品の取り扱いがない可能性があることをご了承下さい。
*記載の価格は、おかしのまちおかでの販売価格です。他店では価格が異なる場合がございます。
ライター:Julie Gozali
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おかしのまちおか 新宿店
- 住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-12-1
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最寄駅
新宿駅
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営業時間:10:00 - 21:30
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