
シイタケやエリンギ、エノキなどのキノコは、日本料理に多く用いられる食材である。キノコの楽しみ方は、日本にあるキノコの種類だけあるといっても過言ではないが、日本人には当たり前でもなかなか知られていないキノコも多いはず。まずは「茸 (タケ)」が日本語でキノコを意味しているということだけ頭に入れておいてもらい、日本で最もメジャーな7種類のキノコに焦点を当て、魅力やその味わいや特徴の差異についてご紹介。
1) シイタケ

日本のキノコでまず名があがるのは、シイタケではないだろうか。その名のごとく、元々は「シイ(椎)」の枯れ幹に多く生えていたことから来ている。傘はやや大きめで、茶褐色からこげ茶色をしていて、柄の部分は白い。ヘルシーかつ栄養豊富で、肉厚で独特の風味を持つのがシイタケの特徴で、スープから炒め物まで、幅広く汎用される。
シイタケは、基本的に干しシイタケと生シイタケの2種類。干しシイタケは、数時間水で戻す必要がある。その際にきちんと水を切っておくことで、調理後も触感を保つことができる。生シイタケの場合は、柄の柔らかさを確認し、柔らかければそのまま残すのも良し、硬ければ取り除こう。なお、柄からも出汁が出るので、捨てずに取っておこう。
- カリウム
- リン
- ビタミンB
- ビタミンD
- コレステロールを下げる
- ウイルス性の病気に対する抵抗力アップ
- 免疫力の活性化
- 抗がん作用
2) マイタケ

英語ではHen-of-the-wood、sheep’s headと言われるマイタケ。傘が重なり合い、全体が舞っているように見えることから、それを現す漢字「舞」を使って表現される。日本の広葉樹林のほかにも中国、ヨーロッパ、北アメリカの湿帯地域にも生えている。
マイタケはとても柔らかく、他の多くのキノコのようにキュッキュッという触感はない。基部の硬くて太い柄が分岐して羽根のような形になり、柄を取り除くと、包丁を使わずに簡単に裂くことができる。マイタケはキノコのなかでも特に風味が豊かで、火を通すことで旨みが引き出される。マイタケの最盛期は9月から10月だが、今では米国でも日本でも、ほぼ通年市場に出回っている。
- 抗酸化物質
- 食物繊維
- ビタミンB, C, D
- カリウム
- 亜鉛
- βグルガン
3) エリンギ

英語ではeryngii、eringi、King Trumpet、King Oyster、French Hornなど、多様な名前を持つエリンギは、ヒラタケ科で一番大きいキノコ。日本だけでなく、アジア、地中海ヨーロッパ、中東、北アフリカなど世界各地で栽培されている。肉厚で白い柄と茶色で小さめの傘が特徴。エリンギは生の状態だとほとんど香りがしないが、焼いたり煮たり、加熱すると豊かな風味が広がる。大きく歯ごたえが良いので、特にベジタリアンやビーガン料理では肉の代わりとして最適だろう。
- 食物繊維
- カリウム
- ナイアシン
- ビタミンD
- 慢性疾患のリスク軽減
- 動脈硬化の予防
4) エノキ

エノキまたはエノキタケと呼ばれる、ひょろひょろと細長く、小さな花が集まったようなキノコは、日本料理だけでなく、中華料理や韓国料理にもよく用いられる。10~11月が旬で、英語では“winter mushroom”と呼ばれることも。
エノキは全国各地で広く栽培・出荷されており、スーパーで手頃に入手が可能。おいしいエノキを選ぶコツは、茎と傘の状態。傘が白くてつやがあればあるほど、新鮮でおいしいと言われ、ぬるっとした茶色っぽい茎のものは避けるのが吉。
適度に歯ごたえとみずみずしさを孕んだエノキは、スープやサラダにしてもよく合う。ちなみに、外に生えている天然物のエノキは茶色がかったオレンジ色だが、食用に栽培されたエノキは光を浴びないので白いままである。
- 食物繊維
- ビタミンB1
- たんぱく質
- 鉄
- 疫力を高める
- 抗がん作用
- 血糖のバランスを保つ
- 便秘の予防
5) マツタケ

マツタケは、キノコ好きなら知らない人はいない高級食材のひとつ。アジア、ヨーロッパ、北米などで多く生育されているが、特に限られた地域でしか採れないので、見つけるのが極めて難しいことで知られている。日本では主に赤松の林に生えており、秋の初物はなんと1キロ当たり1,000ドル以上の高値がつくこともある。こうした背景から、歴史的な史料によれば、松茸狩りは武士の娯楽にもなっていたのだとか。
日本料理ならではの秋の味覚・マツタケを、その芳醇な香りと共に堪能して欲しい。
- ナイアシン
- ビタミンD
- カリウム
- 鉄
- 心臓の健康を増進
- 抗がん作用
6) ナメコ

オレンジ色の傘が印象的なぬめりが特徴の小さなきのこ、ナメコ。
日本料理によく登場するナメコは、和え物やそば・うどんなどのトッピングとしてもお馴染みの食材だ。必ず食べる前に加熱処理する必要があるが、お味噌汁などの汁物に最適の食材。ちなみにイギリスでは、このオレンジ色のナメコは“butterscotch mushroom”とも呼ばれる。
- ビタミンB
- 鉄
- カリウム
- カルシウム
- 免疫システムの強化
- コレステロール値を下げる
7) シメジ

東アジアや北ヨーロッパでも見ることができるシメジは、色も形も異なる多種類のキノコの総称。味・食感は似通っていて、歯ごたえの良さと主張がないマイルドさで食べやすい。炒め物をはじめ、スープに鍋物、パスタまで様々な料理に使われる。さらには、ジビエなどの肉やシーフードの添え物やソースにと、アレンジが効く万能さがシメジの魅力だ。日本のキノコを試すなら、まずはシメジからはじめてみてはいかがだろうか。
- ぶなしめじ
- ブナピー
- ハタケシメジ
- シロタモギダケ
- カリウム
- たんぱく質
- ビタミンB、D
- リジン
- 神経と心臓の健康促進
- 免疫システムの強化
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
-
【2025年最新】「チームラボプラネッツ」新エリアの見どころと魅力を徹底解説!自分で描いた絵を「アート」として体感しよう
by: 島田みゆ
-
富士山と紅葉の絶景が広がる「富士河口湖紅葉まつり」を徹底解説!楽しみ方、アクセス、グルメ、もみじ回廊も
by: 島田みゆ
-
自然素材を生かした、昔ながらの日本の調理器具をお手軽に!3COINSで揃えよう
by: LIVE JAPAN編集部
-
日本で活躍中の「福島もも娘」が体験! 4泊5日で行く福島県浜通りを満喫するおすすめプラン
by: LIVE JAPAN編集部
-
自然と日本文化の融合を楽しむ2日間の長野市周辺ドライブ旅行
by: ひで
-
2025年東京の新スポット10選|原宿・銀座・豊洲に続々オープンの注目施設
by: 島田みゆ